日光の生き物
鳴き声
クイズ
−応募期間は終了しました−
応募期間: 2016.4.1〜4.30
日光の自然は、森・川・湿原、平地・高山など、さまざまな環境に暮らす生き物たちを育んでいます。そんな多様な生き物たちの声をクイズにしたところ、自然が大好きな多くの方々からご応募をいただきました。
少し上級者向けで難しかったというお声を聞きましたが、皆さん日光の自然のエキスパートですね。
全問正解の方には、日光の夜に鳴く生き物の声を収録した「日光森の響き2012」CDを郵送させていただきます。このCDは人間の頭と同じ形状をしたダミーヘッドマイクという特殊なマイクを使用してバイノーラル録音で記録されています。イヤフォンで聞くことによりあたかも森の中に佇んでいるように自然に包まれたような生き物の声を聞くことができます。
郵送まで少しお時間をいただきますが、楽しみにお待ち下さい。
たくさんのご応募、ありがとうございます。
★★★ クイズの正解 ★★★
No.1 アオジ
戦場ヶ原や小田代ヶ原、霧降高原など、開けた草原に隣接した木の梢に止まりメリハリのある美しい声で囀る姿を目にします。
No.2 モリアオガエル
初夏、比較的標高の高いところにある森の中の池に張り出した枝などに真っ白い泡の中に産卵します。しばらくするとその泡から孵化したオタマジャクシが池にポタポタと落下し、池で成長します。
産卵の時期には金属的な鳴き声が森の中で響きます。似た習性のシュレーゲルアオガエルは少し標高の低いところでモリアオガエルより優しい声で鳴きます。
夏の夜、窓ガラスに集まってくる虫を狙ってガラスにピタッとくっついている姿を目にすることもあります。
No.3 カンタン
8月くらいになると河原や草原でカンタンのやさしい声が響いてきます。
昔から鳴き声が美しいので、「鳴く虫の女王」と言われていますが、鳴くのはもちろん♀(メス)でなく♂(オス)です(他の鳴く虫も同じ)。その幽玄な響きが中国の「邯鄲の夢」(かんたんのゆめ=煮炊きをしているわずかな時間に一生の栄華をきわめる夢をみる)という故事をイメージするところから、カンタンギスになり、カンタンになったと言われています。 一匹のカンタンが鳴き始めると近くにいるカンタンが次々と鳴き始めます。その声はばらばらではなく、すべてシンクロしてルルルルルルと一斉に鳴くのが不思議です。
No.4 ヤブサメ
夏鳥として渡ってくる野鳥です。森の中で、シシシシシシというとても高い声でそしてまるで虫のような声で囀ります。鳴き方は尻上がり調子でだんだん高い音に推移していきます。鳴き声の周波数は8,000Hz〜12,000Hzと高音なので、中高年の方は聞こえない場合もあります。
ウグイスの仲間ですが、写真のように尾羽がとても短く、小型の愛らしい野鳥です。
No.5 エゾハルゼミ
初夏、木の葉が大きくなる季節、晴れた日の森はたくさんのエゾハルゼミの声で埋め尽くされます。朝まで囀っていた鳥の声も心なしか遠慮がちです。でも日が陰ると一斉に鳴きやみ、また日が出ると一斉に鳴き始めます。
奥日光では7月上旬頃から、霧降高原では6月からこの声を聞くことができます。
No.6 メジロ
群れで活動することが多いメジロです。春、高い優しい声で連続して囀ります。写真のようにネコヤナギやサクラの花の蜜を吸います。
No.7 ルリビタキ
冬の間は日光市街地などの標高が比較的低いところで過ごし、春の訪れとともに山に上ります。5月頃は日光市街地で囀りを聞くことができますが、5月下旬頃になるとより標高2,000m以上の針葉樹林にその居場所を移します。
薄暗い針葉樹の森の中からルリビタキのもの悲しい短調な声が聞こえてくると、森の静けさがより強調されてくるようです。
No.8 アマツバメ
男体山や白根山などの高い山の山頂などで、大型のツバメがものすごい早さで飛び回るの見たことがある方も多いかと思います。アマツバメです。複数で飛んでいるときは、チュルチュルチュルと囀りながら、まるで仲間とコミュニケーションをとっているかのように飛び回ります。
写真は、アマツバメのコロニーがある切り立った崖から飛び出したばかりの群れです。
No.9 ムササビ
この声を聞いたことがある方は少ないかもしれません。あの愛くるしいムササビの顔からは想像できないような激しい声です。初夏の夜、日光杉並木や東照宮周辺、奥日光などの大きな木があるところでこの声を聞くことができます。大きな獣のようなこの声を深夜森の中で聞くとちょっと怖いですね。